先日、書道の先生方との会議で、生徒さんのモチベーションについて話し合う機会がありました。
多くの先生は、「級が上がること」がやる気につながると考えていました。
もちろん、それも素晴らしい目標ですが、私は少し違う考えを持っています。
私が一番大切にしたいのは「できることが増えた」という喜びです。
「右ハライができるようになってきたね」
「前より丁寧で落ち着いた線になってきたね」
「このハネ、とてもきれい!」
そんな小さな成長を見つけて、たくさん褒めることを大切にしています。
できるようになることが楽しい。だから、また書きたくなる。
その積み重ねが、本当の上達につながると信じています。
級や賞は、努力の結果として付いてくるもの。
もちろん目標にはなりますが、それだけを追いかけると、うまくいかなかったときに「自分はダメなんだ」と感じてしまうことがあります。
だから私は「人と比べるより、前回の自分と比べよう」と伝えています。
学校の書き初めで選ばれなかったとしても、それで価値が決まるわけではありません。評価する人が変われば、評価も変わります。
なので、一つの結果だけで自分を否定する必要はありません。
「級を上げるため」ではなく「書くことが楽しい」だから「また来たい」
そう思ってもらえる教室でありたいと考えています。